第134章 補助監督のお仕事⦅現パロ 宿儺・虎杖双子設定⦆
術師の数も少ないが、補助監督の数も少なく、万年人手不足の状態が続いている。
なな は虎杖たちと同期に高専に入学し、同級生たちとの実力の差にショックを受け高専卒業後は、術師から補助監督に転身した。
「なな は普通に術師でも良かったんじゃね?」
虎杖は以前そう言ってくれたが、自分には取り柄になる物がなかった。
それなら皆のサポートとして側に居たかったのだ。
☆ ☆ ☆
『宿儺、悠仁はそれぞれ1人で近間の任務が3件 予定が入ってます。
野薔薇は明けで現在休んでいます。緊急の要請が無い限り休ませます。
伏黒くんは遠方に任務の予定ですので、緊急要請は宿儺と悠仁で対応予定です』
始業。
担当している術師の予定を補助監督内で情報共有するための大切な時間。
「分かりました。それでは皆さん今日も事故無く無事に過ごしましょう」
始業の挨拶後、伊地知は なな に声をかけた。
「なな さん、少し良いですか?」
『何ですか?』
伊地知の方に体の向きを変える なな 。
「補助監督としての仕事には慣れましたか?」
伊地知は優しく聞いた。
『はい』
「いきなり4人も担当させて申し訳ありません。
あなたは仕事を覚えるのが早いですね」
『いえ、そんな事ないですよ。
私からしたら五条先生の取り扱いが出来る伊地知さんはスゴイです!』
なな が興奮気味にそう言うと、伊地知は苦笑いした。