第102章 攻める⦅虎杖ver⦆
虎。
虎と言えば強くて猫っぽい一面もあり、可愛いイメージを持っていた。
虎杖悠仁も、名前に "虎" が入っているせいか どこか猫っぽく感じていた なな 。
自分の膝枕に頭を乗せている虎杖の髪を撫でる。
虎「なな は よく頭撫でてくれるよな」
上目遣いで なな を見て そう言う虎杖。
『そぅかな?
頭撫でられるのイヤ?』
虎杖の頭に手を置きながら なな は聞いた。
虎「全然♪
むしろ撫でてもらって気持ちいい♪」
ニッと屈託の無い笑顔で そう答える虎杖に、なな は『良かった』と微笑んだ。
虎「でもね、なな ?
誰にでも同じ事はしないで欲しいな…。
膝枕も頭撫でるのも、全部俺だけの特権にして おきたい」
ちょっとだけ独占欲を剥き出しにした 虎杖はガバッと体をお越した。
そして、真剣な顔つきで言った。
虎「なな は俺の事だけ考えて。
他の誰かを想う時間なんて必要ない」
虎杖は なな の頬にキスをした。
虎「俺以外の事なんて考えてられないくらい愛しているよ、なな …。
食べちゃいたいくらい」
虎杖は黒く笑い、なな の手を包み込んだ。
*おわり*