第81章 愛情表現⦅五条ver⦆
『何このプレッシャー…』
目的の高校から禍々しい呪力を感じ、なな は一瞬足を止めた。
五「来て正解だったね♪
呪物以外の呪力も感じるし。
なな は危ないからココで待ってて」
そう言った五条は、あっという間に姿を消した。
『ちょ! 五条さん?!
…私だって1級呪術師なんですけど……』
置いてけぼり状態になってしまった なな だが、高校へ入っていった。
なな が駆けつけると、紙袋を抱き締めたツンツン頭の男の子がいた。
ピンク色の髪を逆立てた男の子が五条に殴りかかっているが、五条に その拳が当たる事は無かった。
そして、五条がピンク色の髪の男の子をデコピンしたかと思うと、その子を抱え こちらに戻ってきた。
『お疲れ様です。大丈夫でしたか?』
五条に そう聞く なな に、五条は「余裕~♪」と笑った。
五「さ、恵。みんなで帰ろうか」
めぐみ、と呼ばれた人物はツンツン頭の男の子だった。
伏「ところで先生、その人は?」
なな をチラリと見て、五条に説明を求める伏黒に、なな は自分で自己紹介をした。
『私、なな って言うの。高専卒で今は1級呪術師。
昨日、五条さんと一緒の任務だったから、一緒に付いてきたの』
伏「へぇ、よろしくっス…」
五条との任務以降、五条との任務が増えた なな 。
五条との絡みが増えると自然と高専1年生との絡みも増え、伏黒以外の1年生とも仲良くなった。
釘「なな さん、今度一緒に買い物行こー!」
『いいよ♪』