第49章 看病⦅虎杖・宿儺ver⦆
呪骸目掛けてパンチをしたが、呪骸のパンチの方が わずかに なな より速く、なな のみぞおちにパンチが入った。
それと同時に なな は意識を飛ばしてしまった。
虎「なな !」
それに気付いた五条は なな の元に駆け寄り、なな の呪骸を止め、なな を横抱きした。
静養室へ運ぼうとすると、虎杖の呪力では無いものが虎杖の相手をしていた呪骸を殴り飛ばしていた。
吹き飛ばされた呪骸は強力な呪力によって跡形も無くなっていた。
五「あ~あ…」
五条は黒い塊となってしまった呪骸を見ていると、いつの間にか宿儺が なな を横抱きしていた。
五「ちょっと宿儺、勝手に悠仁の体乗っ取ったらダメでしょ?」
宿「うるさい、どさくさに紛れて なな に触るな」
ギロリ、と五条を睨み付け、宿儺は寮へ向かった。
宿儺が現れた時、伏黒や釘崎は と言うと…。
バコン!
バチン!
虎杖の声に気を取られた 伏黒と釘崎は顔面に呪骸のパンチを食らっていた。
2人の顔面にパンチを決めた呪骸2体はハイタッチし、伏黒と釘崎を煽っていた。
伏黒は静かに怒り、釘崎は キー! と激怒だ。
なな を自分のベッドに寝かせた宿儺は、虎杖に体を譲り、左の頬から ぐぱっ と目と口を出した。
宿「いつか あの目隠し殴っていいか?」
虎「ん~、殺さない程度なら良いんじゃない?」
自分のベッドで眠る なな を見ながら宿儺と虎杖は続けた。
虎「でもさぁ、ホントに今日のは五条先生が悪いよな?」