第49章 看病⦅虎杖・宿儺ver⦆
宿「全くだ」
珍しく意気投合した宿儺と虎杖だった。
宿「今度 俺が直々に呪術について教えてやろう」
ケヒッ、と笑う宿儺に虎杖は「それはダメだ」と言った。
宿「なぜだ小僧」
不満そうに宿儺が虎杖に聞くと、虎杖は「宿儺は なな にナニするか分からないからな」と言った。
宿「ナニとは、小僧 一体ナニを考えているのやら」
ニヤリと笑う宿儺に、虎杖は「はぁ?!」と顔を赤くした。
⦅ ……ん~………? ⦆
あまりの騒がしさに、気絶していた なな は目を覚ました。
『…ココ、何処??』
ベッドに横になったまま、小さく呟く なな に、虎杖と宿儺が気が付いた。
虎「なな ! 良かった!」
宿「ココは小僧の部屋だ」
虎杖と宿儺の方に顔を向け、『運んでくれたの?』と聞いた。
虎「あぁ、宿儺が運んだ」
『ありがと、宿儺』
お礼を言う なな に、宿儺は「気にするな」と答えた。
『それにしても、2人って意外と仲良しなんだね』
虎杖と宿儺を見て、なな は笑った。
虎・宿「「ドコが??」」
と声がハモった。
それを見て なな はさらに笑った。
『ホント、悠仁の体って愉快になったね♪
1つの体なのに、言い合いができるなんて普通 体験できないもんね♪』
虎「あ…、もしかして うるさかった??」
『うるさくはなかったけど、悠仁と宿儺が何か言ってるのが聞こえて目が覚めた』
その言葉に、宿儺は「小僧のせいだぞ」と虎杖に言った。
虎「俺だけのせいじゃないだろ?!」