第47章 犬系彼氏⦅宿儺 現パロ⦆
『そんな事ないよ、悠仁も宿儺の事叩くよ』
やり返されるけど、と付け足した。
『悠仁は違うクラスになっちゃったから、私がしっかり宿儺の監督しなきゃ』
幼馴染みの責任感なのか、なな は釘崎にそう言った。
クラスメイトもちらほら帰りはじめた頃、宿儺の双子の弟の虎杖と、虎杖と同じクラスの伏黒がやってきた。
虎「あれ? まだ宿儺戻ってきてないの?」
『うん…今日の五条センセーのお説教長いね…』
ため息を尽きながら、宿儺を待つ4人。
いつの間にか教室は4人だけになっていた。
釘「それよりさぁ、なな 宿儺の後ろ頭 叩いたのよ、スゴイでしょ?」
伏「…なな 、命知らずだな」
若干引き気味に言う伏黒に、釘崎も「でしょ?!」と同調した。
釘「あんな狂犬手懐けられるの なな くらいよ」
虎「ん~、宿儺は基本的に女子には手を上げないけど、なな は特別なのかもな」
『そぅかなぁ? 兄妹みたいな感じだからじゃない??』
なな がそう言うと、「兄妹とは思っていないぞ」と宿儺の声がした。
虎「いつの間に戻ってたんだよ」
釘「盗み聞きなんて悪趣味ね」
教室の入り口から、4人がいる机に向かって歩きながら宿儺は答えた。
宿「全部聞こえていたわけでなないが、なな が "兄妹みたいな感じ" などど言うから、しっかり否定しておこうと思ってな」
そう言うと宿儺は なな の前に立ち、「俺は なな を1人の女として見ている」と伝えた。