第37章 ハイスペ彼氏?⦅五条ver⦆
高専在籍者は曲者揃いだ。
呪いと命懸けで戦う教師、学生、そして高専を拠点にする呪術師たち。
五「おっはよー、なな ♪
今日も可愛いねぇ♡」
なな に抱き付きながら五条は今日もご機嫌だ。
夜「悟、学校でイチャつくな」
夜蛾に怒られても気にしない五条。それに対し、なな は『スミマセン…』と夜蛾に謝罪した。
五「さぁ♪ これから課外授業だよー」
1年生'sに声をかけ、なぜかなな も連れ出される。
虎「今日は なな センセーも一緒なんだ♪」
『何でだろうね…。私、1年生 担当してないんだけど……』
なな は渋々同行した。
高専の外に出れば、案の定、五条は目立つ。
目隠しをしているせいもあるが、高身長、白髪、目隠しをしていても分かる顔立ちの良さ。
女性が放っておくはずがないのだ。
彼氏が キャーキャー 言われているのを間近で見るのは正直面白くない。
プイ、と顔を反らす なな に釘崎は肩を叩いて笑った。
釘「大丈夫だって♪
五条センセーの過去の恋愛歴は知らないけど、今は なな センセーにぞっこんなのは誰が見ても一目瞭然よ!」
『……ありがとう、野薔薇』
年下に慰められ、なな は笑った。
五条は なな と付き合う前、常に女性の噂があった。それも同時期に1人や2人ではない。
なな は五条の気まぐれだろう、と付き合うことにしたが、なな と付き合って以降、五条の女性の噂がパタリと止まったのだ。
なな は嬉しい反面、常に不安があった。