第37章 ハイスペ彼氏?⦅五条ver⦆
『悟はさぁ、黙ってればモテるんだよ。見た目もカッコいいし』
釘「え? 何ノロケ??」
違うよ、と苦笑しながら なな は続けた。
『女遊びが酷かったから いつも不安なの。もしかしたら、女の子の方は悟と別れたつもりないかもしれないじゃん?
そんな風に考えちゃう私自身もイヤになる』
釘「ふ~ぅん? ハイスペ彼氏を持つのも意外としんどいのね」
釘崎は五条を見つめる なな を見た。
『自分の彼氏なんだから、信じなきゃダメだよね』
釘「よく分かんないけど、もやもやしてるなら ちゃんと話した方が良いと思うわ、五条センセーなら分かってくれると思う」
釘崎がそう言い終わると、五条がやってきた。
五「何話してたのー?」
釘「なな センセーに聞いて」
釘崎はそれだけ言い、その場合を離れた。
離れていく釘崎を見届けながら、五条は なな を見た。
五「どぅしたの?」
首を傾げる五条に、なな は一言だけ言った。
『今、付き合ってるのは私だけだよね??』
五「当たり前じゃん♪
僕は なな だけだよ♡」
『不安なの…。悟カッコいいから…。
あんまり他の女の子に優しくしないで欲しいな……』
なな の言葉に、五条は笑った。
五「分かったよ。
僕は なな と付き合うようになって女遊び止めたし、それはこれからも変わらないよ。
不安になったら 今みたいに言ってね」
ぽんぽん、と優しく頭を叩く五条に なな は黙って頷いた。
*五条ver おわり*