第30章 好きって言って⦅虎杖ver⦆
真「…と まあ、こんな感じの作戦だったわけだが」
虎杖に作戦を伝えてくれた真希が、ニッ と笑って虎杖を指さした。
真「お前も東堂の足止めな!
なな 1人より、お前も加わって加勢しろ
なな に何かあったら許さねぇからな!」
虎「うぃっす!」
そして始まった交流戦。
突然現れた東堂を前に、それぞれが散っていった。
東「何だ…俺の相手はお前らか…」
ポキポキ、と首を鳴らしながら つまらなそうに言う東堂。
東「…女の方……確か前回、伏黒と戦った時に居た可愛い子の方だな」
顎に手を当てながら、思い出すように なな に話しかける。
東「女…、強い男は好きか?!」
『…………え??』
ドーン!と効果音がつきそうなくらい大きな声で、なな に男の好みを聞く東堂に、虎杖と なな は ポカン とした。
その頃、モニタールームでは五条が爆笑し、冥冥も肩を揺らして笑い、庵は額に手を当てて大きな ため息をついていた。
東「どうした女?
強い男は好きではないか??」
好みのタイプを答えない なな に東堂は再度質問した。
『え、あ~………そぅですね…
強い男の人はカッコいいと思います…』
なな の答えを聞き、東堂は満足そうに笑い、続けて また大きな声で なな に告げた。
東「よぉし、女!
この交流戦、俺が東京校の男みんなボコボコにしたら俺の彼女にならないか!?」
虎「はぁああ?!
おい ちょっと待て!
なな 嫌がってるじゃん!!」
東「ん? 何だ お前」