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戦国怪奇譚〜弐〜

第1章 夢の淵




「そ、そうだなっ
世界で1番愛してるよ!」

「あなた、恥ずかしいから
やめて……」

かなり大きな声で言ってしまったため
看護師さんにも聞かれていた

(あぁー消えたいっ)

「じゃあ大丈夫だね!
看護師のおねえさんが
お母さんはお父さんが好きで
お父さんはお母さんが好きだから
きっと良くなるよって
言ってたの!」

にぱっと笑うと
母の顔は少しだけ歪んだ


(……そっか
もうわかってたんだ)

自分は長くないと

「そうね、でもそれだけじゃないわ
私はねのことも好きだから
ぜったい大丈夫よ」

「ほんと?」

「お父さんものこと
大好きだからな!」

わしゃわしゃと頭を撫でる


「私もお母さんとお父さん
大好きー!」

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