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戦国怪奇譚〜弐〜
第1章 夢の淵
自分の横をとおりすぎたのは
まだ幼い子どもだった
「こら!
病院で走らない!」
「うー、ごめんなさい…」
「まぁまぁ
、こっちに来なさい」
「うん!」
(そっか……
これ私の記憶だ
お母さんが生きてた頃の)
病院で少しやつれた顔をした
優しそうなお母さんと
幸せそうに笑う自分の姿
「ねぇねぇお母さん」
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