第2章 目覚め
「…当たり前だ
俺を誰だと思っている」
『第六天魔王の信長様です』
クスッと笑って答えると
いつものような不敵な笑みで
返された
(良かった……)
「良かったですね
信長様」
三成の声でハッとした
(みんな居たんだったァ!!)
恥ずかしさに三角座りになって
顔を埋めた
「、また肩が痛いのか?」
『だ、大丈夫……』
(なんでこんな……)
皆と会えたことは嬉しいし
もっと話したいのに
信長様も同じのはずなのに
なんか今はすごく隠れたい気分……
「様
果物むくね!
何がいい?」
『あ!うん
ありがとうっ桃がいいな』
「では私も……」
「やめろ三成!」
秀吉の言葉は少し遅かった
ザシュッ
『うわぁぁ!
大丈夫?三成くん!』
「あれ?桃にしては赤いような」
『血っ!血だからそれ!』
「あぁもう、早くこっちこいバカ」