第6章 レストラン
明月が2人をテーブルの下に隠したとき、
今度は七海がで鉈でカエルを(7:3の分割点)に斬りつけた。
——『十劃呪法(とおかくじゅほう)』だ。
あっさりとカエルは消える……
「明月さん、一般人が巻き込まれました。それに事態の収拾のためすぐに補助監督に連絡を」
「はい」
明月はスマホの連絡先から補助監督の画面を探して、スマホをタップした。
…
夜道。伊地知が運転する車の中で、七海は後部座先に座っていた。
「お二人はオフで会われていたんですね」
「まあ」
伊地知の問いかけに七海は短く返した。
自分の隣でうとうとしている明月を横目に
「結局、答えは聞けずじまいでしたね」
伊地知が不思議そうな顔でフロントミラーをちらっと見た。
「なんの答えですか?」
「いえ、また次の機会に」
夜道、対向車のライトに反射して明月のピアスがキラキラと揺れていた。