• テキストサイズ

結末は【七海】

第4章 きっかけ





東京校の医務室で、スマホが鳴った。

家入硝子は怪我人を診ていた手を止めて、白衣のポケットからスマホを取り出した。

スマホの画面には〝伊地知潔高〟と表示されている。


「伊地知か、どうした?」


『家入さん、忙しいところすみません。七海さんが怪我をしたんです』


「七海が? それで怪我の具合はどうだ? ひどいのか?」


『死ぬような傷ではないと聞きましたが……。
私は今、川崎の市街地にいて、
七海さんのところに向かっている最中なんです』


「そうか。私は高専にいるから来てくれさえすれば治療はできるが、
川崎なら明月がいたはずだぞ。
彼女、今日の任務で川崎だからな」


『明月さんですか?』


「ああ。伊地知、悪いが明月に連絡してくれないか? 
彼女に頼む方がスムーズにいくかもしれない」





/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp