• テキストサイズ

結末は【七海】

第3章 映画







——夜。


映画館を出た帰り道。外はすっかり暗くなってしまい、明月はおどおどした様子で歩いていた。


(わあ、怖い……! 
そこの電柱の陰から何か出てきそう。
一人で帰るなんてそんなのホラー……)


七海がそれとなく気づいて言った。


「……。送りましょうか」


明月はびくっとして驚いたあと、七海の方を向いて言った。


「は、はい。ありがとうございます……。お願いします」




こつこつと靴の音がひびく。

七海は、仕事ではさっさと歩いて、歩幅が自分より大きいと思うのだが、
今日は歩くスピードを合わせてくれているのだろうか。

それにしても、映画がとても怖かった……。
今日の映画を思い出し、背筋がぞっとするのを感じる。





/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp