第2章 部屋割り
「私が出ますね」
伊地知はあわてて電話の受話器を耳に当てた。
「はい、えーと、はい。そうですが……、
え? 部屋がひとつですが? ありがとうございます。ぜひ借りたいです」
フゥと受話器を置いた伊地知は嬉しさを隠しきれずにこう言った。
「ツインルーム、もう一つ空いたそうです」
「やったぁ! オレこれで伊地知さんと寝ないでいいんだよね?」
「あれ? またツインルーム……てことは?」
「まあ順番で、七海さんがツインルーム一部屋、同じく明月さんがツインルーム一部屋、
そして私と虎杖君でツインルーム一部屋、でしょうね」
「とりあえず、解散です!
みなさん、任務完了お疲れ様でしたー!
各自部屋で休んでください。あっ虎杖君は私と一緒の部屋です」
「あ、そうだった。おっす!」