第1章 任務
「あ、明月さんもう来てたんすか?」
「虎杖くん、私もさっき着いたところよ」
駅前の改札を出たところに立っていると、ホームからやってきた虎杖に話しかけられた。
ここは東京の南西、とある観光都市の駅前だ。
「あ、みなさん揃いましたね」
そう言ったのは呪術高専の補助監督、伊地知だ。
「伊地知さんこんちはっス!」
「こんにちは虎杖君。揃ったようなので、向かいましょうか」
伊地知の言葉に虎杖は首を傾げる。
「あれ? ナナミンは? 今日来るって言ってなかったっけ?」
「七海さんは今日は急な別件が入ってそちらに当たっています。
ですので、今日の任務の担当は虎杖君と明月さんの二人です」
「そっかぁ。とりあえず、明月さん、ヨロシク!」
「はい。無事任務達成できるように頑張りましょう!」