第2章 部屋割り
ここはとある観光地のとあるビジネスホテル。
任務が終わった一行は、終電を逃して、この土地に一泊することになったのだ。
ホテルのツインルームに集まった四人は
それぞれ椅子やベッドに座って丸い小さなテーブルを囲んでいた。
「「任務達成を祝して、かんぱーい!」」
虎杖と明月がジュースとハイボールで缶をぶつけ合った。
同じ部屋で缶ビールと缶コーヒーを七海と伊地知が静かに飲んでいる。
「まさか、ナナミンが来るとは思わなかったよなー!」
「ええ、本当に! ピンチの時に現れるヒーローみたいでした〜!(酔ってる)」
任務を終えてハイテンションになっている二人をよそに、
フウ、と息をついて
伊地知が神妙な顔で話し始めた。