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●○青イ鳥ノツヅリ箱○●【イケシリ短編集】(R18)

第4章 Sing a song 第二幕〈イケ戦/顕如/信玄/BL〉




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まったく、今日は朝からついていない。


写経に打ち込むあまり気が付けば朝になっていたのは自業自得と言うほかないが、元はといえばあの無茶ぶりが過ぎる織田校長の忌々しい顔を頭から払拭したい一心だった。

いつ刺されたのか、首が痒いのにも辟易とする。

寝不足の頭で身支度を整えるが、蘭丸が誕生日に贈ってくれたお気に入りのネクタイが見つからないことにも腹が立つ。
桃をモチーフにしていながらも、スタイリッシュなそのデザインを選んでくるところなど、本当にあの子はセンスが良い。
鏡に映る顔が緩んでいるのを改めていると、鏡の中の時計が出勤時間が迫っていることを知らせていた。
仕方ない。ネクタイ探しは帰ってからにしよう。

あぁそういえば、もうすぐ長期休みに入る。
使い道も余裕もなく溜まりに溜まった有休を消化しろと、豊臣教頭が最近うるさい。
せっかくだ、蘭丸を連れてたまには地元に帰るのもいい。
今夜にでも帰りのチケットを手配しよう。

車に乗り込もうとしたまさにその時。
ピチャリと白い何かが愛車のボンネットに落ちてきた。
あぁ、本当に今日はついてない。
定時過ぎたら速攻で車を洗いに行かねば。



あぁ…忌々しいほど首が痒い。



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これが、今朝の出来事だった。




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