●○青イ鳥ノツヅリ箱○●【イケシリ短編集】(R18)
第2章 Madness-狂愛-〈イケ戦/帰蝶/光秀/3P〉
下から、打ち付けるように光秀の滾る熱が穿たれ、満留の体をがくがく揺らす。
脳を焼き尽くすほどの快楽が満留の視界が真白く覆い、それでも止まず下から突き上げてくる。
度に満留の口唇から嬌声が溢れ、ついには声すら追いつかなくなる。
逃せず、細い満留の体に溢れる悦が熱い雫となって頬を流れ、揺れて空にきらきら舞った。
「そう、締めてくれるな…聞こえているか?満留…」
光秀の、切なく艶やかに甘い声が耳を擽る。
その手が、満留の腹部を撫でて、臍を示した。
「感じるだろう、この辺り…お前が呑み込む、俺の滾りを…」
「ぁあ…ぅあっ…ふっあ…っ!!」
「お前のここが、ひくついている…こうすると、よくわかるだろう」
「ひぁあっ!!!」
帰蝶の手が満留の腕を捕らえて、光秀と繋がるソコへと導いた。
指先が熱い雫にとろりと濡れて、上下に抽送する熱に触れた。
「お前の番(つがい)は…意地が悪いな?」
後ろから、艶やかな声。
激しく蠢いていたソレが、にわかに動きを緩めて先が僅かに残るほどまでに抜き出される。
「あ…や、いや…まだぁっ…!!」
甘えて強請る声が出るも、もはや羞恥の入る暇はない。
「淫靡」
「貪欲」
左右の耳に異なる猥語が囁かれ、引き抜かれた熱が一気に満留の奥をついた。
渇望した熱量に躰を満たされ、恍惚と、嫣然と…満留が微笑む。
もはや背を駆け上がる快感の光を抑えることも叶わずに、突き抜ける快楽にその身を委ねて静かに意識を手放した。
夜の帳は、淫らな密事に素知らぬ顔して更けていく…
Fin