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刀剣相愛譚 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第7章 出会ってしまったひとりと一振り 〔肥前忠広〕


「貴女が今回のわたしの主ですな」

審神者は一期に丁寧に頭をさげる。

「この本丸の審神者璃杏と申します。これからよろしくお願い致します」

「これはこれは…わたしこそよろしくお願い致します」

一期も乱と鯰尾の肩を抱いた手を外し、右手を胸に当てると恭しく審神者に頭を下げる。

そして宗三に気付くと微笑みを浮かべる。

「貴方もいらしたのですな」

宗三もおっとりと答えた。

「はい。久し振りですね」

「あぁ、そうか、豊臣にいたとき、一緒だったことがあるんだね」

歌仙が気付くと鯰尾がにこりとして答える。

「俺もそこにいたんだよ」

「そうでしたな」

一期が鯰尾を見て答えると、大和守が歌仙に声を掛ける。

「ねぇ、今日はお祝いだよね?」

「あぁ、そうだね。新しい男士の顕現にお祝いしよう。璃杏さんもよくやったね」

歌仙が審神者をねぎらうと、審神者はううん、と首を横に振った。
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