第5章 待ち遠しく。 〔山姥切国広/R18〕
主に言い、ゆっくりと指を膣壁を撫でながら挿し入れると、主のからだが心持ち固まるのはやはり怖いのか。
俺は静かに時間を掛けて指を奥へ進ませ、伸ばしたところで指を曲げてざらりとした部分を撫でると主がまたもびくりとからだを固くして、ここか、とそこを重点的に擦る。
それと同時に秘部の上にある更に敏感な部分の愛撫を始めると、「あっ…ぁ…っ…」と主からあえぐように声が漏れ出る。
愛撫を続けると触れるところがどんどん蕩けるように水気を帯びてきて、主のあえぎ声とその水音だけ耳に入ってき、しばらくすると主が「あぁぁぁ…」と俺の腕をぎゅうとちからを入れて掴んでき、全身をふるふると細かく震えさせ、急に腕を掴むちからが抜けてぐったりとした。
「…イッたか…」
俺は指を抜いて着ているものを払い落とすように脱ぎ、もう一度主の上にのしかかった。
「挿れるぞ」
「…ま、て…」
ぐったりしながらも俺の行動を止める主は、潤んだ目で視線をこちらへ向けその目を俺の下半身へ向けると「…っ…」と小さく息を呑んだ。
「まんば、くん…それ…入るの…」
小さい声で俺のものが主のからだの中に入るのか、と言いたいらしい。
俺に抱かれたいと言いつつ直前に怖気づく様子に、俺はやはり止めるか、と言葉を掛けたが主は「…止めない」とはっきり言い切る。
どっちなんだ、と内心思わないでもなかったが、怖いのを振り払って俺を受け入れようとする主の気持ちは嬉しかった。
「じゃあ、挿れるぞ…」