第4章 好き、だから。 〔燭台切光忠/R18〕
畳を擦る音をさせて燭台切は審神者の側へ近寄る。
「いいかな?」と聞かれ審神者は小さく頷くと、燭台切はあぐらをかいてぐいと審神者を引き寄せ、あぐらの中にすっぽりと審神者を座らせた。
包まれるように後ろから抱き締められた審神者は、思っていた以上にたくましい燭台切の体躯に心臓がばくばくと弾けそうになる。
後ろから燭台切が、審神者の首に顔を寄せ肩のあたりに軽く口付けた。
「…あ…」と審神者が小さく声をあげると、燭台切は抱きこんでいる片手で審神者の胸を揉み始め、時々その手がわざとなのか硬く尖った部分に触れるがそこにはさっぱり触れず、柔らかなふくらみ部分のみ揉みしだき、審神者は何となく物足りなさを感じる。
触って欲しくなり時々からだを動かして燭台切の手が触れるようにするものの、燭台切の指はそれをすり抜けてしまい、とうとう審神者は燭台切に声を掛けた。
「あの…燭台切さん…」
「なんだい?」
「…そのぅ…あの…ええと…もっと…直接…触って…その…ほしい…です…」
ふ、と燭台切が小さく笑ったように思ったものの、「じゃ、失礼するよ」とすぐ燭台切の指がその尖りを刺激し出した。
「ふぁ…」
審神者が感極まったように声をあげると、燭台切は後ろから耳元でささやくように言う。
「あぁ、こんなに硬くして感じてたんだね…可愛いね、璃杏…」
名前を呼ばれぞくぞくと背中に甘いしびれが走る。
「しょく…。みつ、ただ…さん…」