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刀剣相愛譚 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第3章 任務の果てに 〔陸奥守吉行〕


「ここからじゃやっぱり見えないのう」

陸奥守吉行が縁側に座って星を見ながらぼそりとつぶやいた。

「何が見えないんですか?」

審神者である璃杏が、通りがかりにそのつぶやきを耳にし聞いた。

「お、おんしか」

陸奥守はその声に振り向いた。

「いやな、ぼうえんきょう座ちゅうのがあると聞いたんじゃ」

聞いた事のない星座の名前に璃杏は首をかしげる。

「ぼうえんきょう座…調べてみますか?」

「おう」

陸奥守は立ち上がり一緒に審神者の執務室へ向かい、そこの端末に「ぼうえんきょう座…っと」と手早く璃杏が打ち込んだ。

「これ、ですね…」

端末に出た情報を璃杏は陸奥守に見せる。

「ほぅおん、これがぼうえんきょう座っちゅうか」

陸奥守は興味深そうに端末に出たぼうえんきょう座の図を見、画面をスクロールしてその星座の説明を「ほぅほぅ」と頷きながら読んでいた。

「ここからだと見ることは少し難しいですね…もっと南へ行かないと」
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