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【東リべ/中・短編集】愛に口付けを

第4章 じゃあ、オレのになって《三ツ谷隆》●




「あぁッ……ふ、ンぅ…」
「ぅ…ン、は、はぁ、っは…」



私に全体重をかけないように、隆くんはベッドに両手をついて呼吸を整える。
出し切ったのか、まだ出し切っていないのか、隆くんのソレはピクピクと少し痙攣していて……思わず、ソレに手を伸ばした。



「ッあ、!?蛍何してッ」
「まだ、出そうだから…」
「やめっ…ッくぁ、んッ」



片手で先端部分を包みこんで、尿道を刺激するようにくるくると手のひらを回す。
くちゅ、ぐちゅ、と手の動きに合わせて聞こえる音で、気持ちよくなってくれてるんだなぁ、と嬉しくなって。

ぬち、と少し音が変わった瞬間、ガクンッと肘が曲がって、隆くんが私に覆いかぶさった。
同時に、手のひらがじわりと熱くなる。



「くッは、ぅ…〜っ」
「……出た?」
「ん、っは…〜のやろ、いきなりされるとビックリすんだろが…」
「ふふ、気持ちよかった?」
「…ん」
「じゃあ許して〜」



私の胸の上で項垂れる隆くんの顎を両手で持ち上げて、啄むだけのキスをする。
ふっと息を吐いた隆くんが「…もっかい」と呟いたから、二回目の絶頂後すぐでとろんとしている目を見つめながら、思わず笑みをこぼして肯定の意を込めて口を開いた。

ぬるりと入ってきた舌に軽く吸い付けば、お返しと言わんばかりに舌先を甘噛みされた。
隆くんの舌を追って、追われて、絡めて、吸われて……寝室に、荒い吐息と小さな水音だけが響く。



「ン、は……たかし、くん…」
「チュッ…ん?」
「ふふ、なんか変な感じ」



唇を離して笑えば、隆くんは首を傾げる。
体を起こし、ティッシュで私のお腹と手を拭いてくれる隆くんの腕に指を滑らせながら、夢見心地でゆっくりと口を開いた。



「ずっと、3年間三ツ谷くんって呼んでたから、…同窓会で久しぶりに会って、こんな事して、今さら隆くんって呼ぶの…なんか恥ずかしくて」
「…や、…慣れてくんなきゃ困るわ」
「…どうして?」



今度は私が首を傾げれば、隆くんは少しだけ照れくさそうに後頭部をかき乱して、私の額にちゅっとキスをした。



「…そのうち三ツ谷になってほしい、から」
「………えっ」


END
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