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【東リべ/中・短編集】愛に口付けを

第4章 じゃあ、オレのになって《三ツ谷隆》●




「ぁんっ…で、も…本当に好きになったのは、」
「?」
「…こんなに、何年も想い続けて、…恋が実って、嬉しくて泣きそうになったのは、隆くんだけだよ…?」
「っ…!」
「今まで、彼氏ができても…何だか寂しくて。キスも、…えっちもしたけど、なんか…満たされなくて。でもね?隆くんに触られると、すごく、」
「待っ、蛍、いい、言うな」



窓から差し込む月明かりが、隆くんの顔を照らす。
口元をおさえて真っ赤な顔を隠そうとするから、「可愛いから隠さないで」と、やんわり手を退ける。



「…可愛いは禁止な」
「えー?やだ、言いたい」
「やめてくれ…」



泣きそうな顔で、けれど照れくさそうに笑う…そんな彼が愛しくて。
そっと頬を手で包みこみ、私からキスをした。

最初にキスをした時は乾いていた隆くんの唇は、私と何度もキスをしたせいで少し潤っている。
一度唇を離して親指でなぞれば、隆くんは私の手に擦り寄ってきてくれて…。



「初めてとか、初めてじゃないとか、関係ないよ」
「……」
「私にとっては、誰とも比べられないくらい、隆くんがダントツの一番なんだから」



脱ぎかけのブラを取り払って、ショーツも指を引っ掛けて脱いだ。
もう充分に潤っている秘部を隆くんに見せつけるように、恥ずかしいながらもゆっくりと膝を開いていく。



「み、て…これ、隆くんのおかげでこうなったんだよ…?」
「っお、ま…」
「ね、触って?いっぱい愛して隆くん」



私の行動に、片手で顔を覆っていた隆くんは、一瞬だけ舌打ちをする。
怒ってるわけじゃない、って…知ってるから。
思わずクスッと笑みがこぼれた。



「蛍」
「なに?」
「…蛍のイイとこ、教えてくれるか…?」
「んふふっ、やだ。隆くんが自分で見つけてよ」
「ッ、は…くそ、ブチ犯す」



眉を寄せ、歯を見せて笑うと、まずは陰核にグリッと指を押し当てた。
一瞬だけ目の前に火花が散って、声が大きく出てしまう。
慌てて口を押さえれば、隆くんが私の手を優しく退かして、手を掴んだまま私にキスを落とした。
続いて、掴んでいる手のひらにキスを落とし、指先は見せつけるように舐め上げる。

獲物を狩るような鋭い眼光に、ゾクゾクと何かが背筋を這い上がってきて。
何か、隆くんの良くないスイッチでも入れちゃったかな?

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