第3章 甘えて、いい…?《佐野万次郎》●
ぢゅぷぢゅぷと激しく腰を打ち付けながら、「そういや今日はまだあんまりここ触ってなかったな」と言った万次郎は、快感でまったく抵抗できない私の腕を解放して、律動のせいで揺れる胸を両手で包み込んだ。
「っは、ごめんなぁ蛍、ッ、寂しかったろ?」
「んゃうッ、あっ、あ、ひンッ」
胸の形を変えるように揉みしだき、硬くなった乳首を親指と人差し指で捏ねる万次郎。
たまに爪でカリッと引っ掻かれるその小さな痛みすら快感になって、私のナカでずぷずぷと動いて遊びまわる万次郎を強く締めつけてしまう。
「ッ、締め、ンな…っ!」
「む、りぃッ、き、もちい、よぉ…ッ」
律動を止めることなく、ベッドに肘をついて前のめりになった万次郎は、私の胸を下から持ち上げるように包み込むと、片方の乳首にぢゅぅッと吸い付いて、歯を甘く立てながら舌で転がす。
もう片方は変わらず弄られたまま、弾いたり摘んで少し引っ張ったりを繰り返した。
「ふ…ッあ゙〜、出そう…っ」
「ぁっ、ん、まんじろ、ッ出して…!」
「ぅ、くっ…ンな可愛いこと言うなよバカ…ッ!」
激しく動く万次郎から流れ、飛んでくる汗すら愛おしくて。
万次郎の首の後ろに腕をまわし、抱き寄せて耳元で喘ぐ。
直後、さらに律動が速くなり、ギシギシと軋む音を響かせるベッドと、私の背中の間に手を差し込んだ万次郎に強く抱きしめ返されて……
「はっン…蛍、イ、っく…ッ〜、ぅ…!」
「んんッ…ぁ、う…っ──」
ビク、ビクンッと、私と抱き合ったまま震えて達した万次郎の、ゴム越しにナカへ吐き出された熱を感じて…
私は意識を手放した。