第2章 revenge2
「マイキーくん、オレは、東卍のトップになりたいです!!!いつかマイキーくんにそれを認めさせてみせる!!それがオレがしたいことです!!」
はっきりと言い切ったタケミチくんに彼は目を見開いた。
タケミチくんと千冬と別れた2人は、バカだなあいつと言って笑い合っていた。
「私は、タケミチくんが東卍のトップになる為に、手助けをするよ!!」
「は?なに言ってんだ、オマエ・・・オレのもんなのに・・・。」
マイキーさんは頬を膨らませて、しょぼくれてしまった。
それからファミレスでお昼ご飯を食べて戻ってきた。
お子様セットを目の前した彼は、心底可愛い。
あの真っ黒な瞳が嘘のように、キラキラ目を輝かせていた。
そして今も私が手に持っている食べかけのたい焼きを見つめ、よだれを垂らしながら目を光らせている。
「マイキーさん食べたでしょ。」
彼の部屋で買ってきたたい焼きを食べながら、ドラケンさんと3人で話していた。
彼はたい焼きを3個、完食している。
たい焼きは全部で5個買った。
「ああもう、仕様がねぇな。ほら、マイキー。」
ドラケンさんが食べかけのたい焼きを差し出すと、間一髪入れずに手を伸ばすが、その手を掴んだ。
「ドラケンさん、そんな甘やかしちゃダメ。」
いくらなんでも、食べ過ぎだ。
「星那の意地悪ー!!」
「うわっ!!ちょっ・・・。」
押し倒され、その腕を掴み返された。
落ちそうになったたい焼きを必死に掴む。
「あっ!!ダメだってばっ!」
たい焼きを掴む手をそのまま彼の口元に持って行かれる。
無敵のマイキーの力に適うはずもなく、虚しくも半分くらい残っていたたい焼きが、尻尾しかなくなってしまった。
「ああもうっ!!欲張り!食いしん坊!ガキ!!」
怒鳴って、残った尻尾を彼の口に放り込んだ。
「おあえおほうが、がいだいっ!!」
「なんて言ってるか、わかりませーん。」
「星那ちゃんも十分、甘ぇじゃねぇか・・・。」
なに言ってるかわからない彼を無視して、メールが着たことを知らせた携帯を見た。
タケミチくんからだ。
《 いろいろ情報が入ったから、一旦戻る。戻ったら、詳しく話すよ。》
え、今・・・?
目の奥がドクンと脈打った。