第2章 revenge2
パチっと目を開けて、視界に大人のタケミチくんを入れる。
「いきなり戻んないでっ!!マイキーさんにもっと言ってやんなきゃいけなかったのに!」
「え?・・・あ、ごめん・・・。」
タケミチくんは訳がわからないようだが、とりあえずと言ったように謝った。
このことは置いとくことにしよう。
何がわかったのか聞いた。
タケミチくんは長内に会って話を聞いたと話し始めた。
「全部、稀咲の仕業だったんだ。東卍が愛美愛主とモメて8.3抗争を起こさせたのも。ドラケンくんを殺し、東卍No.2の座に座る為の。」
パーさんの親友が襲われ、長内を刺したのも、稀咲が仕組んだことだった。
パーさんを出所させる代わりに参番隊隊長にするよう、マイキーさんに取り入った。
首がない天使の異名を持つ芭流覇羅、その首がないのは、稀咲が東卍にいるから・・・芭流覇羅のトップは稀咲。
そして、今の稀咲の刀は、芭流覇羅副総長、半間修二。
「でもなんで・・・東卍は、芭流覇羅とヤろうとしてるの?稀咲はなんで止めないの?」
「それを確かめる為に戻ってきた。ドラケンくんのとこ、行くぞ。」
直人くんに連れられて、拘置所に来た。
タケミチくんは芭流覇羅のトップは稀咲か聞くと、ドラケンさんは違うと言う。
「芭流覇羅のトップは、マイキーだ。芭流覇羅はマイキーの為に作られたチームだ。」
なにそれ・・・どういうこと?
「そんなの、ありえないっ!!マイキーさんは東卍の総長でしょ!?」
タケミチくんも一緒に、ありないと声を荒らげる。
「ありえない?オマエらも覚えてるだろ?」
私たちもその場に?
確かに私は彼と一緒に戦うつもりだ。
でも、そんなの覚えていない。
「12年前の10月31日、東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、芭流覇羅を母体とした、新生東京卍會が出来た。それが今の東卍だ。」
東卍vs.芭流覇羅の決戦の日、通称、血のハロウィン。
ドラケンさんはその日初めて、東卍が負けたと言った。
タケミチくんがマイキーさんがいるのに負ける訳ないと言ったが、ドラケンさんはマイキーさんのせいで負けたと言った。
「あの日、なんで気付いてやれなかったんだろう・・・マイキーの、まだ15歳のガキの、背負ったデッケェ十字架を・・・。」
記憶が蘇る。