第2章 revenge2
「おい、マイキー起きろ!星那ちゃんも起きてくれ。」
なんか、ドラケンさんの声がする。
「んぅ〜・・・。」
布団の隙間から入る空気が肌寒く感じて、マイキーさんの胸に顔を擦り寄せた。
「あ"ぁ!!オマエらいちゃいちゃしてねぇで、いい加減起きろや!!」
「ひぃっ!!」
ドスの効いた声で怒鳴るから、怖くて飛び起きてしまった。
「うわっ!!星那ちゃん、そんな格好で起きるなよ!予感はしてたけどよっ!」
「ごごっ、ごめんっ!!」
急いで布団を手繰り寄せて、ドラケンさんの方を見ると、背を向けていた。
ドラケンさんに見られたっ!!
彼が履かせてくれたショーツしか履いてないんだった。
「あれ、私、寝ちゃったんだ・・・。」
「寒い〜、むにゃむにゃ・・・。」
私が手繰り寄せたせいで、何も掛けていなくなった彼が、布団を引っ張ってくる。
「ちょっと、ダメ!」
布団の取り合いになってしまう。
「オマエらなにしてんだよ、起きろや。」
ドラケンさんが背中で怒ってる。
やばいと思って、眠る彼を起こす。
「マイキーさん、起きて!!ドラケンさんが来てる!」
「んー、ケンチン?」
むくっと起きて目を擦り、寒いと言って私に抱き着く。
「おーいマイキー、いつまでもそのまんまだと、星那ちゃんの身体、隅々まで見んぞー。」
「はあ!?そんなん、させねぇし!!」
ベッドから降りて、ドラケンさんを振り向かせ胸ぐらを掴む。
いや、だから・・・こっち向かせないで・・・。
ダメだ・・・ドラケンさんもその気になっちゃった。
服着るから出て行ってと、布団で身体を隠しながら、喧嘩する2人を部屋から追い出した。
なんでオレまでとドアを叩くマイキーさん。
それを無視して、制服を着る。
寒いと言うので、風邪を引かれたら困るから、急いで服を着た。
扉を開けて、2人を中に入れる。
喧嘩はやめてくれたみたい。
「星那、風呂はいいの?昨日入ってねぇじゃん。」
学校、行かなきゃと言って、準備を始める。
もう完全に遅刻だけど・・・。
「今日、学校行かねぇよ?」
「え?」
ドラケンさんがいるのに、どうして?
ゆっくり、彼らを振り向いた。