第2章 revenge2
私もしたかったのと、マイキーさんを叱るエマちゃんを鎮める。
「もうっ、星那、ウチの部屋来る?」
「ううん。嬉しいけど、私、マイキーさんと一緒にいたい。」
そう?と私に返して、マイキーさんにムリさせちゃダメだからね!と念を押して、エマちゃんは部屋を出て行った。
それを見届けた彼は、ベッドサイドに座り私の頭を撫でて微笑んだ。
「本当オマエは・・・早く言えよ。」
「なんにもなってないと、思ったの・・・。」
ムリさせちまったじゃねぇかと言いながら、おでこにキスを落とされる。
「気持ちよかったよ?」
そう言って微笑むと、彼はバーカと言って、嬉しそうに微笑んだ。
「オレも・・・星那がフェラ上手すぎて、びっくりしちゃった。・・・もしかして、誰かにヤった?」
「してないよ。マイキーさんが初めて・・・。」
うつ伏せだった身体を動かして仰向けになり、両腕を広げて抱っこを強請る。
彼は甘えんぼと笑い、私の身体を抱き締めて起こしてくれた。
「していいよ・・・。」
耳元でそう囁いたけれど、彼は動かずに私を抱き締めて頭を撫でるだけだった。
私も彼の頭を撫でると、また引っかかってしまった。
「ごめん!私、下手クソだ!!」
「ははっ、いいよ。星那に撫でられんの、好きだから。」
今度は引っかからないように、慎重に撫でると、ちゃんと撫でられた。
彼は気持ち良さそうに目を瞑って、もっとと言うように撫でる手に頭を預けてくる。
「ふふ、犬みたい。」
「うっせ。」
ドラケンさんが結ったであろう、髪を纏めるゴムをスルっと取った。
こらっと言って腕を掴まれるが、全然痛くないし怖くない。
髪がふわふわで本当にわんちゃんみたい。
気持ちよくてずっと撫でていると、彼がウトウトしてきてしまった。
彼の身体を包み込むように抱き締めて、横になるよう促す。
辺りを見渡して、ボロボロのタオルケットを探すと壁際にあった為、それを手繰り寄せて彼の手に持たせた。
身体を丸ませタオルケットを抱き締めるように動いた彼は、すごく幼く、寂しい男の子に見える。
あたりまえだ、両親も、親のように慕っていたお兄さんも亡くなってしまったんだ。
「独りじゃないよ。」
眠る彼の頬にキスをした。