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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第2章 revenge2


千冬もマイキーさんも場地さんを信じてる。

私も、彼を信じると決めた。


中々、彼は私に手を出さない。


「殴ってください。私も場地さんを信じてます。」


彼にしか聞こえないように言った。


「クソっ・・・。」


彼はそう小さく吐き出し、私の背中を殴った。


痛い・・・けど、これは彼の本気じゃない。


「おい、それだけかぁ?」


半間のその声に反応した彼は、もう一度私の背中を殴った。


大丈夫、全然痛くない。


千冬や場地さんの心・・・東卍のみんなに比べたら、こんなの痛くも痒くもない。


きっと場地さんが本気で殴ったら、骨が折れたりするだろう。


「足んねぇなぁ、もっと本気で殴れぇ。」


千冬に覆いかぶさった身体を起こし、場地さんと向き合った。


「本気で・・・。」


殴ってくださいと目を真っ直ぐ見て、訴えた。


場地さんの顔が、一瞬、苦痛に歪んだ。


次の瞬間、今までない程の衝撃が左頬に走り、右の後ろに吹っ飛んだ。


「星那ちゃんっ!!」


タケミチくんの焦った声が聞こえる。

その声に大丈夫だよと答えるように、起き上がった。


だんだんと左頬が熱を持ち始め、口の中に鉄の味が広がった。

唇も切れたのか、血が流れる。


「半間クン、もういいだろ?」


そう言って目の前の彼は、半間を見た。


「一虎ぁ!!用意出来た?」


その声に一虎さんが反応し、タケミチくんが前に出される。


「てめぇ・・・この前の・・・殺されに来たのか?」


やばいっ・・・タケミチくんは男の子だ、きっと場地さんは本気で殴れる。


「これより、証人喚問を始める!!」


という声が響き渡った。


そして、半間が喋り出す。


「東卍の創設メンバーで壱番隊の隊長、場地圭介。こいつが東卍を捨てて芭流覇羅に入りたいと言っている。」


その言葉を聞いて、芭流覇羅がざわつき出す。


場地さんがみんなの前で何を言ったか聞かれ、タケミチくんは、芭流覇羅に行く、東卍は敵だと言ったことを話した。


一虎さんは、場地さんが東卍のスパイだったとしても、芭流覇羅に入れる価値はあると言った。


「いいんだな?場地。オレたちは東卍を潰す。そして、マイキーを殺す。」


嫌だ、ダメ、場地さん・・・!


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