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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第2章 revenge2


ぺーさんは、苦手な奴がいるからと、そそくさと帰ってしまった。


いや・・・この扉開けるの、すごく勇気がいるんですが・・・私、ここの生徒じゃない・・・。


意を決して、取っ手に手をかける。


「失礼しまーす・・・。」


恐る恐る開けて、声をかける。


「すみません、三ツ谷さんって・・・。」


待って、女の子しかいないんだけど・・・。

本当にいるの?

これって手芸部だよね。

不良が手芸部なの?


たくさんの女の子が私に注目する。


「星那ちゃん、悪ぃな、ぺーに任せちまって。」


と言いながら、近寄ってくる制服姿の三ツ谷さん。

制服の時の三ツ谷さん、かっこよすぎない?

特攻服しか見たことないから、なんか新鮮。


「あ、いえ・・・。」


中に誘導して、椅子に座らせてくれた。


部長と言う言葉に三ツ谷さんは返事をし、ちょっと待ってくれと私に言って、呼ばれた方に向かう。


三ツ谷さんって、手芸部の部長なの!?


違う学校ということで、緊張しながら座って待った。


「悪ぃ・・・で、聞きたいことって?」


用が終わったのか私のところに来て、優しく聞いてくる。


「あ、その・・・一虎さんのことで・・・。」


「一虎?・・・あー、マイキー答えてくんねぇのか。」


その言葉にこくんと頷く。


一虎さんの名前を出しただけで、彼のとこに来たことを察してくれた。


「一虎さんって、どんな方ですか?見た目とか・・・。」


とりあえず見た目がわからないと、接触出来ない。

なにか特徴がわかれば・・・。


「まぁ、1番の特徴はスミだろうな。」


「スミ?」


「あー、刺青。首んとこに虎の刺青入れてんの。」


三ツ谷さんは右側の首を指差して言った。


虎の刺青・・・すごいわかりやすい特徴だ。


「あと泣きぼくろがある。」


そう言って、三ツ谷さんは右目の下を指差す。


やっぱり三ツ谷さんのとこ来てよかった、すごい収穫だ。


「ありがとうございました!!」


「星那ちゃん、まさか・・・会おうとしてねぇよな?」


「え?あ、いえっ・・・そんなっ・・・。」


「焦りすぎ!嘘付けねぇんだな。」


口元を押さえて、めっちゃ笑ってる。


その時、廊下の方から、ドタドタと走る音が聞こえてきた。


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