第2章 revenge2
でも今日はあんまり出来ない・・・もう日付けが変わってしまっている。
明日、起きられなくなる。
それに聞きたいことがある。
聞けるかわからないけど・・・怒りそう。
お湯に少し浸かり、すぐにお風呂場を後にした。
部屋のドアを開けて、ベッドに横になった彼に向かう。
すると彼は、手を差し出してきたので、その手を掴むと彼の腕の中に誘導された。
後ろから包み込むように抱き締められる。
この腕の中に、ずっと溺れていたい。
でも私には、しなきゃいけないことがあるから・・・。
「あのね、聞きたいことがあるの・・・。」
「なーに?」
「嫌なら、すぐやめろって言って。」
怒って欲しくないから、そうやって前置きをした。
「一虎さんって・・・。」
「やめろ。」
名前を出しただけで、止められた。
やっぱりダメか・・・三ツ谷さんに聞いてみよう。
優しいから答えてくれそうだし。
ドラケンさんも優しいけど、そっちもちょっとダメそう。
明日、ドラケンさんに三ツ谷さんの連絡先を聞いて、会ってみることにした。
「ごめんね、もう聞かないよ。」
私を抱き締める彼の手を、ぎゅっと握った。
彼も私をぎゅっと抱き締めた。
そのまま彼は眠ってしまった。
私ももう寝よう。
携帯にアラームの設定をして、握り締めて眠った。
手の中で震えた携帯で目を覚ますと、彼が起きないようにそっと抜け出して、服を脱ぎ彼の手に握り締めさせた。
すっごい恥ずかしいことしてるなぁ。
でも、彼の家にあった、あのタオルはないし・・・。
彼の寝顔を見て、彼が泣いていたことを思い出した。
小さくなって震えて・・・寝る時は私を抱き締めて、ボロボロのタオルを握って眠る。
彼は本当は弱い男の子なんだ。
まだ15歳の子供だ。
「私に弱いとこたくさん見せてね、たくさん甘えていいからね。」
眠る彼の頬にキスをする。
制服に着替えて、リビングに行くと母がご飯を用意してくれてた。
「よく起きれたね。マイキーくんはまだ寝てる?」
「うん、起こさないであげて。」
父と母は一緒に仕事にいった。
ご飯を食べ終えて、準備をする。
部屋に戻り、後で連絡するねと、メモと家の鍵を残し、学校に向かった。