第2章 revenge2
私が殴ったなんてどうってことないように、涼しい顔をしている。
「総長!ありがとうございます!!」
「おう。」
稀咲は頭を下げた。
すると、あいつも帰るようで歩き出す。
っ!?タケミチくん!?
稀咲の後ろからタケミチくんが駆けてくるのが見える。
それに稀咲も気付き振り向いた瞬間、タケミチくんが稀咲の顔目掛けて、拳を振り切った。
稀咲の眼鏡が吹っ飛んだ。
やばい・・・私はまだ女だし、マイキーさんの彼女だ。
でもタケミチくんは・・・。
「東卍でもねぇテメェが何やってんだ!?タケミっち!!任命式、潰す気か!?せっかくマイキーが星那ちゃんのこと、落ち着かせたんだぞ!?」
タケミチくんが危ない。
幹部?の人たちも現れる。
「どういうことだ、タケミっち!?」
「テメェ、マイキーの顔に泥塗るつもり!?」
あの銀髪の人って、前にタケミチくんと話してた人?
「違うんスよ、みんな・・・オレは・・・。」
わかってる、タケミチくんが殴ったのなんて・・・私も同じだ。
だけど・・・。
「タ・・・っ!?」
「なんだ?なんだ?おもしれぇことになってんじゃん!」
誰!?
黒髪の長髪の人が突然、現れた。
「場地・・・。」
「テメェ、謹慎中だろ?」
場地?
場地って前にマイキーさんが言ってた、千冬の・・・?
場地さんはいきなりタケミチくんを殴り出す。
3発目を殴ろうとしたところで、銀髪の人が止めてくれた。
「場地、やめろや。」
「放せや三ツ谷、殺すぞ。」
「オマエ、何がしてぇの?」
あの銀髪の人、三ツ谷さんっていうんだ。
場地さんがマイキーさんに話しかけた。
「オレ、芭流覇羅に行くわ。問題児はいらねぇんだろ?マイキー。」
「場地!!」
「辞めてやるよ。」
マイキーさんが引き止めるように、名前を呼んだ。
「壱番隊隊長、場地圭介は、本日をもって東卍の敵だ!!」
東卍の敵?
壱番隊隊長ってことは、マイキーさんが信用してる人・・・?
そんな人が東卍の敵になる?
やばい、止めなきゃ。
マイキーさんの腕の中で暴れると、ゆっくりと下ろしてくれる。
去っていく場地さんを追いかけた。