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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


目の前におじさんが立っている。

だんだんとおじさんの顔が、訝しげに歪んでいく。


「あの、店員さん?早くしてもらっていいですか。」


「え?あ・・・あっ、申し訳ありません!!」


タイムリープする前に辞めたコンビニだということに気付き、急いで商品のバーコードを読み込んでいく。


おじさんを見送り考える。


死ぬ為に私はここを辞めたはずなんだけど、なんでここにいるんだろう。

もしかして、全部夢だったのかな。


タイムリープしたのも、死のうとしたのも。


その時、着信音がなり、お客さんがいないのをいいことに、裏に隠れて電話に出た。


「直人くん?もしかして・・・。」


夢だったのかなと言おうとしたのだが、遮られた。


「ありがとうございます!!」


「え?」


「先程、タケミチくんに電話しました。成功したんです!!全てが変わってます。」


「本当に・・・?」


アッくんもドラケンさんもヒナも、マイキーさんも救えたの・・・?


「星那さん、タケミチくんと一緒に姉さんに会いに行きましょう。」


待ち合わせ場所を決め、通話を切った。


シフトを確認すると、21時までになっている。

今は20時を過ぎた頃だ。


もう一度シフトを確認して、次に入っている人に電話をした。

20分くらいかかるらしい。


レジに戻り、次の人が来るのを待った。


時計の針が8時25分を回ろうとしている。


次の人が来たのを確認し、残っている人とその人に託してコンビニを出た。


急いで待ち合わせ場所に向かう。


待ち合わせ場所に着くと車があり、直人くんが出てきた。

直人くんに近付くと少し身体が震えたが、無視した。

車に乗り込むとタケミチくんの姿がある。


タケミチくんは怖くない。


「タケミチくん!・・・私、あの後どうなったか全然知らなくて・・・でもタケミチくんすごく頑張ってくれてたんだろうなって・・・。」


「星那ちゃんこそ、大丈夫だった?マイキーくんに伝えたら、すげー怒ってて、キヨマサくんのこと殺しに行きそうだったから、星那ちゃんとこに連れて行ったんだけど・・・。」


そっか、タケミチくんがマイキーさんに私の家、教えてくれたんだ。


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