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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


嫌だ、彼と一緒にいたくない。

こんな汚くて醜い私を見て欲しくない。


「星那。」


ベッドが沈む感覚を覚えて、彼が近付いてきているのがわかる。


「やっ、来ないでっ・・・!!」


「星那、愛してるよ。」


っ!?


やめてよ・・・お願いだから・・・。


「汚いから・・・私、汚いから、来ないで・・・。」


「星那はキレイだよ。」


やめて・・・全然キレイじゃないから。

優しくしないでっ・・・!


「星那。」


何度も優しく名前を呼ばれる。


「やだ・・・。」


そう言うと彼は私から離れて、部屋から出て行く。


いいんだ、これで。

私は、貴方の隣には立てない。


彼が出て行ってからどのくらいの時間がたったかわからないが、また部屋の扉が開く音がする。


もう、やめて・・・来ないで・・・1人にして・・・。


「星那。」


「っ!・・・ち、ふゆ・・・?」


「うん。」


どうして千冬がここに?


被っていた布団を下ろして、顔を上げた。


千冬だ、そう思って抱き着いた。


彼の胸に顔を埋めて泣いた。

優しく頭を撫でてくれる。


あの時も、千冬だけが私の傍にいてくれた。

ここにいる千冬はそんなの知らないけど、それでもここにいるのもあの時のも、同じ千冬だ。


一通り泣いて落ち着いてきた私に、千冬は言葉を発する。


「マイキーくんのこと、怖ぇのか?」


「さっきね、彼に触れられた時、怖い、嫌だって思っちゃったの・・・。たぶん、彼だけじゃない・・・千冬以外の男の人、みんな怖い・・・。」


「そっか。じゃあ、マイキーくんのこと、好きか?」


え、好き?

それは・・・


「好きだよ・・・怖くても、好きで好きで堪らないっ・・・。」


「うん、なら大丈夫だ。どんだけ時間かかってもいいから、マイキーくんに触れられるようになれ。」


そんなに待ってくれるの?

出来るかもわからないのに?

誓ったのに、彼を怖がってるのに?


「オレもいたら、マイキーくんと話せるか?」


千冬も?

わからない・・・。


「わかんない・・・けど、このままじゃ、やだっ・・・。」


彼と一緒にいられなくなってもいい、だけどあの誓いだけは・・・。


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