第1章 revenge1
私、マイキーさんに嫌われたんだ。
だって、嫌なことしかしてない。
マイキーさんがすることに口出して、その上都合良く好きだと言って、彼に誘われても結局私は寝ちゃって、何もしてない。
そんな彼女のどこがいいの?
あぁあ、またウジウジしてる。
「大丈夫、みんなと一緒に回るから!」
一緒に行くと行ってくれたが、残った仕事を家でしようとしてたはず、だから笑顔で大丈夫だよと答えた。
せっかく可愛くしてもらったんだ、楽しんで来よう。
来なかった彼を後悔させてやる。
と言ってもみんなの邪魔は出来ないから、1人で回ろう。
ヒナとエマちゃんがいる待ち合わせ場所に向かった。
「ヒナー、エマちゃーん!おまたせっ!」
2人の姿を見付けて、手を振りながら駆け寄る。
2人共可愛い・・・さすが美少女だ。
「マイキーさん来れなくなったみたいだから、私、適当に1人で回るね!」
「えっ!?」
「えっ、マイキーそんなこと一言も言ってなかったのに・・・最低!」
エマちゃんがプンプン怒ってくれる。
「ヒナと一緒に回る?」
ヒナが気を遣ってそんなことを言ってくれるが、邪魔をしたくないからと、丁重に断った。
ドラケンさんやタケミチくんが待ってるから、急いで神社に向かった。
神社に着き、2人の姿を見つけて声をかける。
「ねぇ、マイキーが今日来れないらしいんだけど、なんか聞いてる?」
「え?マイキーくんが?」
「は?あの野郎、ぶん殴る。」
エマちゃんが2人に聞いてくれたけど、2人共知らないみたい。
来れない理由くらい教えてくれたっていいじゃない。
「いいの、だぶん私が悪いから・・・。」
「マイキーが言ってたのか?」
「言ってないけど・・・。」
「じゃあ気にすんな。全部、マイキーが悪い。」
ドラケンさんは私を庇ってくれる。
でもたぶん、マイキーさんは私のこと嫌になったんだ。
理由は言ってなかったけど、絶対そうだ。
みんなが一緒に回ると言ってくれるけど、先程と同様、丁重に断った。
みんなが思い思いのお店に行ったのを見送って、私も歩き始める。
真っ直ぐ歩いて、境内に行こうと思う。