第1章 revenge1
立っていられない私を抱え上げて、ベッドに向かう。
「ま、待って、マイキーさん・・・。」
「待てない。」
瞳に熱を含ませて、おでこ、瞼、鼻・・・といろんなとこにキスをされていく。
「ん・・・マ、イキーさん・・・くすぐったい・・・っ。」
首に喉に鎖骨に・・・だんだんと彼の唇が下がっていく。
着ていたシャツを脱がされて、胸に何度もキスをされる。
まるで、キスの雨・・・彼の愛が身体中に注がれる。
「ねぇマイキー、星那を先にお、風呂・・・ごごご、ごめんっ!!」
エマちゃんに、見られたっ・・・!?
胸を隠すようにぎゅっと自分を抱き締めて、下を向く。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
穴があったら、入りたい。
「あーあ、エマに邪魔された。」
もしかして、マイキーさん、怒ってるんじゃ・・・。
「星那、風呂入ってきな。」
優しく頭を撫でられる。
「え?」
顔を上げると、スポンっとシャツを着せられる。
早くっと、背中を押され、急かされる。
彼のことが気になるが、とりあえずお風呂に入ることにした。
「オレもすぐ行くから。」
「え!?」
「いいじゃん、前は一緒に入れなかったし。な?」
私は彼の笑顔に弱い。
結局、彼の満面の笑顔に、OKしてしまった。
何考えてんだ、私。
なんでOKしたの!?
「本当に来るのかな?来る前に髪とか洗っておこう。」
焦って独り言が増えてしまう。
洗い終えてシャワーを止めると、脱衣所の方から物音が聞こえる。
そっと振り向くと、磨りガラスの向こうにマイキーさんがいた。
やばい、早く中に入ろう。
お湯の中で膝を抱え、鼻の下までお湯に浸かった。
「星那、なんでそんな小さくなってんの?」
お風呂の端に腕を置き、顔を覗き込んでくる。
お湯をぶくぶくさせながら、彼には目を合わせずに前だけを見つめた。
「かぁわいっ。」
ぼんっと余計顔が熱くなる。
「ちょっと待ってて、すぐ洗っちゃうから。」
また優しく頭を撫でられる。
シャワーを浴びる彼の姿が見れなくて、ずっと下を向いていた。
今日は、最後までするんだよね・・・。
今日こそは、あんなヘマしないっ!