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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


マイキーさんがふらっと動き出して、自転車を持ち上げて構えた。


いやいやいやいやいや、それはダメだって。


「マイキーくん!?それはオレの愛車の疾風号!!」


投げた、まじか。


それをひょいっと躱すドラケンさん。


自転車は壁にぶつかって、粉々だ。


タケミチくん、泣いちゃう。


「てめぇ、正気か!?」


ドラケンさん、その手に持ってるものはなに?


「ドラケンくん!?それは小4の時、初めてホームラン打った、ゴールデンバット!!」


「やんなら、トコトンだぁ。」


あぁあ、折っちゃった。


2人はタケミチくんの大切なものを投げ続けた。

全部、思い出の品ばっかりじゃん。


ちょっと、これは許せないよね。


投げるものがなくなったのか、投げ合いが止まった。


「ここで決着つけるかぁ?」


「上等だぁ。」


あぁ、もう!我慢出来ない!


「2人共!!タケミチくんに・・・っ!?」


「待てよ。てめぇら、いい加減にしろや・・・。」


タケミチくんがキレた。

顔がやばい。

相当、怒ってる。


「オレの大切な思い出を、めちゃくちゃにしやがって!!」


「あ。」


「・・・いつの間に?」


2人共、気付いてなかったのか!?

はぁもう、本当、ありえない。


「ふざけんじゃねぇー!!」


とマイキーさんに殴りかかるが、軽々躱される。

そして、そのままゴミ捨て場のゴミの山に頭から突っ込んだ。


「大丈夫か?タケミっち。」


マイキーさんが焦って、問いかけるが・・・。


「うっせぇー!!オレの思い出なんて、どうでもいいんだろ!?」


「まぁ、まぁ落ち着け。」


落ち着けって言われて、落ち着けるはずないでしょ、こんな状況で。


ドラケンさんに食ってかかるが、部屋にいたアッくんたちが、タケミチくんを押さえにきた。


「周りのことなんて、どうでもいいんだろ!?」


「悪ぃーて!別にオマエのこと、傷付けるつもりはなかったんだ。」


「どうでもいいから、喧嘩なんかしてんだろ?」


タケミチくん・・・。

もちろん、大切なものを壊されたのは許せないけど、2人が喧嘩してることが、もっと許せないんだ。


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