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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


こんな道の真ん中でキスしやがって。


「オマエに怪我なくてよかった。」


「え?あぁ、うん。私、女だし、マイキーさんがいたから、愛美愛主も手出せなかったんじゃない?」


「それでも、あんなのに巻き込みたくなかった。」


彼のキレイな顔が歪んだ。


そんなのどうでもいいんだよ。

貴方を救うには、どうしたってあんなことになってしまうだろうから。


「マイキーさん、お願い。どんな時でも、貴方の隣に立たせて。」


「どういう意味?」


こてんと小首を傾げて、顔を覗き込んでくる。

鼓動がうるさい・・・。


「前みたいに誰かと喧嘩をする時でも、どっか危ない場所にいたとしても、私は貴方の隣に立っていたい。」


「そんな危ねぇこと・・・わかった。何があってもオレがオマエを守る。」


真っ直ぐに彼の目を見つめると、彼は折れたように承諾した。


「でも、守られるだけは嫌。私もマイキーさんを守る。」


「ん、わかった。でもあんま無茶すんなよ。」


繋いでいた手が緩まり、指が絡まる。

そしてまた、ぎゅっと握った。


これって、恋人繋ぎじゃん・・・。


それから他愛もない話をして歩いた。


タケミチくんの家に着き、入ろうとすると、中からドラケンさんが出てきた。


やばっ・・・。


「あん、てめぇなんでここいんだよ?」


「あ?てめぇこそなんでここにいんだ?」


なんで今、会っちゃうのー!?

絶対、やばいことなる・・・。


「オレはタケミっちのお見舞いだよ。」


「オレもそうだよ。」


あーらら・・・始まっちゃった。


「は?タケミっちはオレのダチだし、オマエ関係ねぇじゃん。なぁ、タケミっち。」


「あ?何言ってんの?オレのダチだよなぁ!?タケミっち。」


取り合わないでよ、タケミチくん困ってんじゃん。


「どけよ、デクノボー、通れねぇよ。」


「あ?オマエがどけよ、チビ。」


2人共、タケミチくんが大事だったら、ここで争わないでよ。


「ちょ・・・ちょっと、ちょっと待ってくださいよ、2人共。」


「そうだよ!2人共、ちょっと落ち着いてよ!」


「「あ?」」


もう、そんな威嚇しないでよ。

大好きなタケミチくんだよ。


タケミチくんが間に入って止めようとしたけど、ムリだった。


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