第1章 revenge1
マイキーさんは、やられてる仲間を笑って見れる人なんかじゃなかった。
「ごめん・・・マイキー。オレ・・・不甲斐ねぇなぁ。」
「何言ってんの?パーちん!オマエ、負けてねぇよ。」
っ!?
負けてない・・・?
全員全裸で土下座とか言って、バカにする愛美愛主の奴ら。
マイキーさんはそのまま長内のとこまで行った。
マイキーさんが長内を?
「10秒で殺してや・・・る。」
あいつが喋ってる途中に、こめかみに蹴りを食らわせた。
そのまま長内は、伸びてしまった。
終わった、の・・・?
「パーちんが負けたと思ってる奴、全員出てこい、オレが殺す。」
圧倒的な強さ、殺気・・・誰も逆らえない。
「東卍はオレのモンだ。オレが後ろにいるかぎり、誰も負けねぇんだよ。」
それは、東卍以外のものには恐怖を、東卍メンバーには安心を与える、圧倒的なカリスマ性を持つ人の言葉だった。
「ごめん、ケンチン、やっちゃった。」
振り向いて苦笑いを見せる。
「仕様がねぇなぁ、マイキーは。」
ドラケンさんは、ニカッと笑った。
よかった、2人は大丈夫だ。
その時、バリンと音がした。
「っ!?マっ・・・。」
マイキーさんの後ろから、長内が割れた瓶を持って襲いかかる。
「あぶねぇ、マイキー。」
っ!?
やばいっ、ドラケンさんが庇うように前に出てしまった。
救えないの・・・?
「ドラケンさん!!」
長内の腕を押さえ、腹部に蹴りを入れたドラケンさん。
「長内、てめぇがなんで負けたか教えてやるよ。不良の道、外れたからだ。親襲ったり、彼女レイプしたりよぉ、やってることがクソなんだよ。」
長内を押さえたまま愛美愛主のメンバーに振り向いた。
「いいか!?次、同じようなことしてみろ?オレらがとことん追い詰めて、殺しに行くかんな!?」
すごい迫力だ。
愛美愛主のメンバーは唾を飲み込み、ヒソヒソと喋り始める。
「てめぇらの頭はウチのマイキーがノシた!!文句ある奴いるかぁ!?いねぇなら・・・今日から愛美愛主は東京卍會の傘下とする!!」
勝ったんだ・・・。
こうして東卍は大きくなっていって、現代の極悪集団になってしまうの?