第1章 revenge1
「内輪モメしてるとこ悪ぃーんだけどさぁ、愛美愛主愛美愛主ってよー、ウチの名前連呼すんの、やめてくんねー、中坊どもがよー。」
櫛で髪を整えながら、タバコを吸って出てきた、男の人。
「てめぇは、長内!!」
「騒ぐな、チンカス。」
長内!?
この人が?
現代で会った人とは全然、印象が違う。
「っ!!パーさんっ!!」
パーさんが長内に殴りかかるが、躱されて、顔にパンチを食らった。
倒れてしまった。
「はい、所詮、中坊レベルぅー。」
「パーちん!!」
ムカつく・・・。
あいつがパーさんの親友をやって、その彼女をあんな目に遭わせた・・・許さない。
でも、止めなきゃ・・・。
「東京卍會?名前変えろよ、中坊連合によぉ。なんか愛美愛主に喧嘩売るって聞いてなぁ。」
長内が指を鳴らすと、たくさんの愛美愛主のメンバーが出てきた。
「こっちから出向いてやったワケ。」
何、この数・・・。
こっちのこの人数に対して、あんなに連れてくるとか・・・。
「マイキーちゃぁん、戦争だぁ。」
抗争が始まってしまう。
どうすればいい?
でも今、心底、長内にムカついてて、何にも考えらんない。
「中坊相手にこの人数で奇襲、イメージ通りのクソヤローだね、長内クン。」
「あ!?聞こえねぇよ、チビすぎて。」
「本当、大人気ない。ただ東卍が怖いだけじゃん。」
本当は何も口出ししない方がいいと思うけど、めちゃくちゃムカつく。
「ほう、言うじゃねぇか。この間の女みてぇにしてやろうかぁ?」
女をそういう風にしか見ない奴って、心底大っ嫌い。
「そいつに指一本でも触れてみろ、殺すぞ。」
マイキーさん・・・?
私、嫌われたんじゃ・・・ないの?
そういうことか、と言いながら長内はニヤついている。
「オイ、てめぇ何、さっきからジロジロ見てんだよ?」
「なっ!タケミチくん!!」
タケミチくんが長内に殴られた。
左、右と殴っていく。
そしてもう1発殴ろうした時、パーさんが止めた。
パーさん、まだ戦えるの・・・?
タケミチくんを引っ込めて、長内と向き合う。
まさか、タイマンをはるつもり?
いくら、パーさんでも・・・。
それがパーさんの譲れないものか・・・。