第1章 revenge1
「星那、オマエはパーに愛美愛主と同じことしろっつってんのか?」
「パーさんはあんな人たちとは違う。」
マイキーさんが静かに喋り始めた。
「オマエらの話はわかった。愛美愛主とヤる。」
っ!
どうして、何もわかってないじゃない・・・。
「オマエらは何もわかってねぇ。」
違う・・・どうしても貴方たちがヤりたいのはわかってる。
でも、それをして後悔して欲しくないの。
「オレがヤるって決めた以上、東卍は愛美愛主とヤるんだよ。」
私たちはどうしても、止められないの・・・?
マイキーさんがマイキーさんじゃなくなる?・・・やだ、やだやだやだ・・・っ!!
呆然と立ち尽くして、彼を見た。
涙が流れる。
私は結局、何も出来ない・・・?
タケミチくんが土下座をした。
「オレら、退けないっスよ!!愛美愛主とヤりあったら、東卍は終わります!!せっかくマイキーくんやドラケンくんと仲良くなったのに!!東卍が終わるなんてオレ、嫌っスよ!!」
タケミチくん・・・そうだよ、私たちには退けない理由がある、だからここに来たんだ。
「私も嫌だよ!!こんなとこでマイキーさんの東卍を終わらせないでっ!!」
爪が食い込む程、拳を強く握った。
みんなの幸せな場所を壊しちゃダメだ。
またタケミチくんを殴ろうとするパーさんをドラケンさんが腕で止めた。
「・・・2人が退かねぇって言ってんだ、少し愛美愛主調べてみてもいいんじゃねぇの?マイキー。」
「あ?ケンチン。オマエ、東卍に楯突くの?」
「あ?そういう話じゃねぇだろ。」
「そういう話だよ。」
ダメ・・・2人ともダメ。
やめて・・・お願い、やめて・・・。
足が勝手に動いた。
2人の間に入って、マイキーさんを見つめる。
「やめて・・・。」
「星那、オマエなんなんだよ。東卍でもねぇただの女が口出しすんじゃねぇよ。前話した時、もう口出ししねぇっつっただろ。」
キッと睨まれた。
とても低くて冷たい声。
嫌われた。
「誓ったから。壊れない、傷付かない、怖くないって。だから、貴方に嫌われてもいい。私は、退かないっ!!」
貴方に嫌われても私は、壊れない、傷付かない、怖くない。
貴方を救えるなら。