第1章 revenge1
ここは・・・?
「星那、どうかした?」
「星那?」
2人の美少女が、私の顔を覗き込んでくる。
「ヒナ?エマちゃん?」
辺りを見渡すと、カフェのようだ。
「ねぇ、2人に夢ってある?」
何でかわからないが、突然聞きたくなった。
「ん?夢かぁ・・・私は、タケミチくんとずっと一緒にいたいかな。」
ヒナ・・・。
「ウチはねー、ドラケンと結婚して、マイキーたちが遊びに来て、バカやってるのを叱ったり・・・そういう未来になって欲しいって思う。」
エマちゃん・・・。
「その夢、絶対叶えてね、2人とも。・・・2人が結婚したら、私が1番におめでとうって言うから!」
その夢は絶対、私が・・・。
ヒナもドラケンさんも、死なせない・・・!
「星那もだよ!」
「え?」
「マイキーと結婚するんでしょ!」
エマちゃん・・・私はね、結婚とかそういうのはいいの。
ただ彼に、笑ってて欲しい。
前まで、彼の1番になりたかった。
彼の居場所になりたかった。
でも今は・・・ただ、彼の幸せを願ってる。
「星那の好きな人って、マイキーくんだったんだね。」
そっか、ヒナには誰か言ってなかったっけ。
そういえば私がここに戻って来たのって・・・。
「ごめん!私、行かなきゃっ!!」
「え、どこに?」
「マイキーさんのとこ!」
愛美愛主との抗争を止めなければならない。
「待って、今、ドラケンと一緒にいるはずだから、たぶん会えない・・・!」
関われないってことか。
「ドラケンさんと一緒なら、好都合!行ってくる!」
2人の夢を叶える為に。
どこにいるかわからないけど、必死に走った。
きっと、タケミチくんもいるはず。
走り回って見つけた、倉庫。
中に入ってみると、彼らがいた。
タケミチくんもいる。
全員が私を見た。
絶対に止めてみせる。