第1章 revenge1
一度現代に戻って、愛美愛主のことを調べることになった。
愛美愛主の総長、長内に抗争について聞いてみることに。
タケミチくん、直人くんと一緒に工事現場に来ていた。
彼ら2人の内部抗争はありえない。
愛美愛主の総長なら何か知ってるかもしれない。
何か関係があるはずだ。
「現在で愛美愛主の総長の長内に抗争について聞けば、ドラケンくんの死を止める手がかりがわかるかもしれない。」
「うん。・・・っ!?」
「すいません・・・通してもらっていいですか・・・?」
道の真ん中で話していたので、通行人の邪魔になってしまった。
「あ・・・ごめんなさい。」
みすぼらしい男性だ。
彼はもう一度すいませんと言って、私たちの間を通っていく。
彼が工事現場に入って行き、また話を再開する。
「でもさすが警察だよな・・・直人は。長内をすぐ見つけて。」
「用心してくださいよ。」
「誰が長内なのかな?」
そんなことを話していると、工事現場の中から、いきなり怒号が聞こえてくる。
「遅せぇぞ、長内!!」
突然のことに、タケミチくんと2人で肩を震わせる。
「え?長内・・・?」
3人で顔を見合わせた。
もしかして・・・。
中を覗いてみると、先程のみすぼらしい男性が怒鳴られている。
愛美愛主の総長だったかもしれない男が、肩を縮こませ、とても小さい声を出している。
とても信じられないが、あの男性を連れて、喫茶店に行き話を聞いてみることにした。
「2005年、愛美愛主の総長として貴方は、東京卍會と抗争していた。その時のことについて・・・。」
直人くんが話していると突然、テーブルを叩いて立ち上がった。
びっくりして、直人くんの腕にしがみついてしまった。
「話すことはありません。」
少し間を置いて、また直人くんが話し出す。
「貴方は、龍宮寺堅の死に関与してますよね?」
ドラケンさんの・・・。
「・・・違う・・・それは・・・。」
「愛美愛主のメンバーが彼を刺した。」
「違う・・・。」
「貴方が命令して殺したんじゃないですか!?」
「違う!!」
こんなの取り調べみたい・・・。
長内は座り頭を抱え、話し出した。