第7章 revenge4.5
テレビが付いた瞬間、卑猥な水音と女の人の嬌声が部屋に響いた。
「まっ、じろうっ!?」
驚いて彼を見れば、男女が交わる映像を無表情で見つめていた。
「やっぱ、勃たねぇ・・・。」
その言葉で股間を見てみると、全然膨らんでいない。
ガキん時はすぐ勃ってたのにとボヤくが、私的にはめちゃくちゃ嬉しいんだけど・・・。
私にしか反応しないんでしょ?
お風呂にお湯を貯めるように頼まれて浴室に行くと・・・めちゃくちゃおしゃれなんだが・・・。
バスタブが壁にくっついてなくて、足が付いてる。
それに暗いし、バスタブの中にビビッドピンクの電気が付いてる。
なんか・・・セクシーだな・・・。
とりあえず、お湯を出して部屋に戻った。
「お風呂、すごいね。」
「オマエ、ラブホ来たことねぇの?」
首を縦に振って、万次郎は来たことがあるか聞くと、私と付き合う前にしょっちゅう使ってたらしい。
中学生のくせになにやってんだ・・・よくバレなかったね。
お湯が貯まるまで万次郎はAVを凝視していて、私は恥ずかしくて見ることが出来ず、彼の膝を枕にしてお腹にくっついていた。
耳に入ってくるえっちな声や音をどうにか遮断しようと、うぅんと唸っていたら、こういうの嫌い?と聞かれる。
「恥ずかしい・・・。」
「反応可愛いから、このまんまにしよ。」
からかわれてる気がする。
この、ドS野郎・・・。
彼がもういいだろと浴室に向かう。
万次郎がいないことをいいことにテレビを消して、少してから私も浴室に向かった。
服を脱いでシャワーを軽く浴びてから、彼と向き合うようにバスタブに入って座ろうとしたが、肩を押されて止められた。
立ったまま彼を見つめると、身体を見つめられていた。
「やっぱ、オマエの身体が1番いいわ。唆る・・・。」
嬉しいけど、恥ずかしいよ・・・。
耐えきれなくなって彼に抱き着けば、お腹に固くて熱いものがあたる。
「星那の身体見ただけで、オレ・・・反応すんだわ。」
彼の顔を見ると、少し赤くなっていて、お風呂に入っているからなのか、欲情してくれているからなのかわからなかった。