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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第1章 revenge1


相手が誰か確認もせず、彼は電話にでた。


「誰だよ、邪魔すんじねぇ!!」


可哀想・・・。


「あ?ケンチン?なにー?」


しかもドラケンさん!?

ごめんなさいっ・・・ごめんなさい、ドラケンさんっ!!


「うん。」


いつの間にか電話が終わり、にっこりと笑った彼がこちらを見ていた。


「オレ顔洗ってくるから、そしたら髪やって!」


「あ、うん・・・。」


なんでいつもアップにしてるのかなぁ。

下ろしてるのも、めちゃくちゃかっこいいのに・・・。

邪魔だからとか言いそう。

キレイな顔がしっかり見えちゃって、こっちは辛い・・・。


とりあえず、カバンから櫛を出した。


その後すぐに彼が戻ってきてソファーに座った。


「星那ー、お願い。」


「うん、いつも自分でやってるの?」


「ケンチンがやってくれるー。」


ドラケンさんって何でもやれて、マイキーさんの執事みたい。


ボサボサになった髪を梳かしていく。


「そういえば、これからケンチンくるから。」


「えっ!?じゃあ着替えなきゃ!」


「そのまんまでいいじゃん。学校もねぇし、制服も着なくていい。それ着てろ。」


そう言われても、サイズ合ってないし、男ものだし・・・このままじゃ外には出れない。


てゆうか・・・


「ドラケンさん来るんでしょ?この格好じゃ・・・。」


少し屈むと、胸が見えちゃうかもしれない。


「オレのって感じがするから、着てて欲しい・・・。」


だんだん声が小さくなっていって、最後の方なんて、ちゃんと聞き取れたかわからない。


「うん、わかった!今日はこのままでいるね。」


笑顔でそう言うと、パァっと顔が明るくなる。

可愛い。


前髪をいつも彼が結ってる分を持って、櫛でキレイにしていく。


その時、部屋の扉からコンコンと鳴った。


「あ、ケンチーン、入っていいよ。」


前髪を後ろに持っていくように、櫛を通した。


「星那ちゃんじゃん。」


「おはよう!」


「はよ。・・・マイキー、星那ちゃんにやってもらってんじゃん。」


「いいだろ?」


ドラケンさんが嬉しそうに少し微笑んだ。


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