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腐った人生をもう一度【東リべ:マイキー】裏

第7章 revenge4.5


一応、私は刺青があるし、梵天の一員だと思うから、聞いててもいいのかな?

でも前は、三途さんと話してる時、一緒にいさせてくれなかったのに・・・。


万次郎の隣に座り直して、話を聞く。

三途さんが早くスクラップにしたいとか言っているが、どういう意味だろうか。

スクラップって、鉄くずとかじゃないの?


「ねぇ万次郎、スクラップって?」


「死体。」


っ!?

裏切り者は許さないってことか。


万次郎も人殺したことあるのかな・・・。

そんなこと、させたくないのに・・・。


幹部の話は終わり、万次郎と一緒に鶴蝶が運転する車に乗り込む。


「鶴蝶・・・くん、お世話になります。よろしくね。」


「あぁ・・・呼び捨てでいいぞ。タメだろ?」


心の中で呼び捨てなのが、バレてしまったようだ。

鶴蝶は快く受け入れてくれた。


鶴蝶と話していると、万次郎が肩に頭を預けて寝始めた。

腕を絡めてくる。


そんな光景をミラー越しに見た鶴蝶は、一瞬だけ目を見開いた。

やっぱり、万次郎は今まであまり眠れてなかったのだろう。


万次郎の目元をよく見ると、睫毛が濡れているのに気付いた。

そっと頬に触れて顔を上に向かせて見ると、涙が少し溢れてる。


本当は嫌なんだよね?

みんなと一緒にいたいんだよね。

必ず私が、貴方を救ってみせるから。


涙を親指で掬い取って、瞼にキスをした。


「大丈夫、私が万次郎を照らすから・・・。」


今の貴方の光は、私だけだから・・・こんな愛しい人を見捨てることなんて出来ない。


それから少しして、鶴蝶の家に着く。

高級マンションだけど、さっきまでいた万次郎の家よりは、広くない。

1人だし、そんな広くなくてもいいのか。

鶴蝶ってそういうとこ、あんまり拘らなそうだし。


私と万次郎は同じ部屋だそうだ。

全然OK、むしろそうじゃなきゃ、万次郎が眠れないかもしれない。


鶴蝶の背中で微睡む彼を見ると、私を見つめていた。


鶴蝶がソファーに下ろすと、彼は私を求める。

私がそれに応えて向かい合うようにソファーに座ると、腰に抱き着くようにして目を瞑った。


「寝ていいよ。」


頭を撫でるとすぐに寝息をたて始めた。


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