第7章 revenge4.5
日付けが変わり、今日タケミチくんに後で戻ると言われたので、学校が終わってすぐ万次郎のとこに急ぐ。
電話をすると家にいると言っていたので、ある場所に呼び出した。
目的地に着くと、もう万次郎がいた。
バブで来てるから、結構待ったせちゃったな。
「なんでここ?」
もう少しでタケミチくんが戻るから、最後に来たかったと伝えて、中に入っていく。
ここに大切な人たちが眠ってる。
墓前でしゃがみ、手を合わせた。
万次郎も隣で手を合わせてる。
エマちゃん真一郎さん、お父さんお母さん、私が万次郎を必ず救います。
だから、これからの万次郎を見守っててください。
立ち上がってもう一度墓石を見つめた。
「また来ます。」
バブに乗って、もう一人の大切な人の場所へ向かう。
流れるゆく街並みを眺めていると、バイクなのですぐ着いた。
墓地の中に入り、一つのお墓を目指す。
先程と同じように墓前にしゃがみ、2人で手を合わせる。
場地さん、貴方が守りたかったものは私とタケミチくんが必ず守ります。
貴方との約束を必ず守ります、万次郎の道標になります、光になります。
だから、真一郎さんたちと一緒に見守っててくださいね。
そして立ち上がり、最後に一言伝える。
「必ずまた、万次郎と来ます。」
私は大切な2人から、万次郎を託されたんだ。
何があっても、2人とした約束は絶対に守る。
近くの公園に行ってベンチに座り、現代に戻るまで話す。
「26歳の私がもうここに来ることはないと思うから、これからの私と一緒にいてね。」
「うん、どんなオマエでもずっと一緒にいるよ。」
ぎゅっと手を握ると、握り返してくれた。
顔を見合って笑うと、身体の奥がドクンと脈打つ。
「もう戻るね、指輪はめるから!」
「うん、愛してるよ!」
私もと言おうとしたが、間に合わなかった。
さようなら、中学生の万次郎・・・。